自動車運転外来のドライブシミュレーターで事故を起こした高齢者が普通に帰っていった。
経済・年金・消費税・憲法改正など今回の選挙の争点と言われるものは色々ありますが、私は「高齢者ドライバーをどうするのか」「認知症増加にどう備えるか」も争点として考えるべきだと考えています。
今朝、高知県の病院で「自動車運転外来」をしているニュースをみました。
そのとき受診していたのは、運転には自信があると言っていた80代の男性。
活気もありまだまだ元気な様子。
ドライブシミュレーターをスタートし、スムーズに運転を進める男性でしたが、機械の指示で左折しようとしたところ、サイドミラーでの巻き込み確認をしなかったため、車の左側にいたバイクを轢いてしまいました。
動揺する男性、その直後は機械の指示もうまく入ってこずミスを何度かしていました。
ようやく調子を取り戻したところでシミュレーション終了。
その後は
- 頭部MRIを撮影
- 認知機能改善のリハビリ
- 認知機能確認
をして帰宅。
え??この状況で帰すの!!?ダメでしょ!!
と思った人はきっと私だけではないはずです。
内科の定期外来受診で「食事」「内服の飲み忘れ」を気を付けてねー。のレベルではなく。
シミュレーターは若い人でもなかなか難しく、人をひくこともあります。しかし、
リハビリでもミスをしていたし、年齢的にMRIで脳の萎縮もあるはず。
この男性が外来受診に車で来ていたら、そのまま車に乗って帰る。
帰りの車で巻き込み確認しないでバイクを轢くかもしれないし。
慣れないリハビリで活性化するどころか疲れてしまい、運転に影響するかもしれない。
帰りの道で事故を起こしたら、医師はなんて言うのかがとても気になってしまいました。
自動車運転外来自体はとてもいい試み
自動車運転外来自体はとてもいい試みだと思っています。
体力・認知力の衰えを感じながら生活のために運転をしている人はたくさんいるので、医師の診察をうけ「免許の自主返納」をする人が増えるかもしれません。
問題は「運転させない基準」が明確じゃないこと。
受診結果が悪くてもそのまま帰している映像をみてそう感じました。
しかし、病院側に免許をとりあげる権限を持たせると受診する人がいなくなりそうですし。
じゃあ、普段の生活をしていて衰えてきた人が、数週間に一回の受診、軽いリハビリで運転能力が向上するのかも疑問です。
外来だけでなく、普段の運転データーを収集し、運転外来を家族と一緒に受診し、運転の継続と自主返納を家族で考える必要を感じました。
自分の能力に気がつき、自主返納が進めばいいとは思いますが、病院単位ではなく、政府として高齢者に限らず、運転免許の取り消しをする基準を明確化をして、事故にあい悲しむ人を減らしてほしいと思います。
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保護の責任は「親が子を」から「子が親を」に変わっていく
年齢による衰えだけじゃなく、長距離ドライブや慣れた道はボーっと運転してしまうことがあります。イライラしたりして集中力が低下していることも。
自分の運転、特に高齢の家族の運転がどんな状況なのかを把握する必要があり。
事故を起こし、人の命をうばう。
家族が協力してそんな悲しい老後を送らないようにしないといけません。
月2480円で運転状況をチェックしてくれるサービスもあります。
そして可能ならこれに乗りませんか?
最後まで見てくださりありがとうございました。
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