妊娠中の麻疹は重症化の危険。N95マスク着用でしっかり予防しよう。
妊娠するといっそう気をつける感染対策。
妊婦は一般の人の3倍ちかくマスク着用が増えるというデーターもあるようです。
しかし、近くの薬局やコンビニで買ったそのマスク、本当に「感染予防効果」ありますか??
私は看護師をしているので、結そこが引っかかります。
麻疹の怖さ
麻疹については2回のワクチン接種が有効で、2006年から定期接種がはじまったそうです。それ以前に産まれた人は1978年からはじまった一回接種ということです。
30代以上の方は1回接種世代なので注意!!
最近の麻疹の傾向
- 日本では毎年数百人
- 2018年ヨーロッパで4万人を超える感染者
- 世界的には毎年10万人くらい亡くなっている
- 日本に来る海外の旅行者が増えていることで、麻疹持ち込みのリスク
- ゴールデンウイークなどの連休で、海外に行った人が、現地で感染し日本に持ち帰るリスク
2018年は台湾人の男性が沖縄で発症して沖縄では94人の感染者がでたそうです。また、ましんの潜伏期間は8-12日ということなので5月の10連休で海外旅行に行った人が現地で感染して、そのあと熱、風邪症状が出たら注意かもしれません。そして、麻疹と診断されたらすでに周囲に感染させている可能性が強いということです。
妊婦が麻疹にかかったら
- 妊婦じゃない女性に比べて重症化しやすい。
- 早産、流産の危険が高まる
- 風疹のように先天奇形を生じる率は低い.
- 抗体のない母親から生まれた新生児が1・2歳までに罹患すると重症化することが多い。
という怖さがあるので対策が必要です。
1番効果的なのはワクチンの2回接種、30代以上の方は親にワクチンの接種状況を確認してみましょう。
普段から出来る感染対策
麻疹は
- 空気のウイルスを吸い込む
- 咳、くしゃみを浴びる、またそれが乾燥するとウイルスが空気中に漂う
- ウイルスのついた物に触れる
という3つの経路で感染します。
なので基本は手洗い、うがい、マスクの着用です。
手洗い、うがい
石けん、流水手洗い、アルコール消毒、うがいは習慣化できれば理想です。
外出先ではすぐ手洗いが出来ないので、アルコールジェルなどを持って動くといいです。
マスクの着用
病院では麻疹の患者さんが来たら、コンビニや薬局で買えるような普通のマスクは使いません。
感染予防策として「N95マスク」を使います。
なぜかというと、ウイルスは小さすぎて、普通のマスクだとフィルターの目が粗すぎるからです。そしてN95マスクは結核予防にも使います。
ウイルスの大きさ
- スギ花粉:30μm
- 結核菌:2.0μm
- 風疹:0.2μm
- 麻疹:0.1μm
と明らかに小さい。
N95マスクの規格は
N95規格とはNIOSH が制定した呼吸器防護具の規格基準であり、N はnot resistant to oil 耐油性なし を表しています。95とは塩化ナトリウム(空力学的質量径0.3μm)の捕集効率試験で95%以上捕集することを意味しています。 つまりN95マスクは、5μm以下の飛沫核に付着した病原体を捕集することができ、着用者の肺への病原体の進入を防ぐことができるのです。
なので人混みへの外出の際はちゃんとしたマスクの着用が必要だと思います。マスクの着用は麻疹だけでなく、風疹の予防にも繋がります。フィルターが細かいので花粉やインフルエンザ対策にも。
メリットが多いのでぜひ検討してください。
<3枚入り5個>
<3枚入り10個>
<20枚入り>